HX−90

ヤマハツイン系のリアショックは基本的に非分解構造のため、各部品を別々に入手することは不可能です。
ただ構造的には単純ですので、基本的な工具があればある程度までのメンテナンスは可能だと思います。

お客様よりHX90のリアショックのメンテナンスを依頼された際に撮影した写真を資料として掲載します。

note:全ての写真はクリックすると1024*768の大きな写真で見ることが出来ます。

2007年03月撮影 .
全ての部品を並べた写真です。
分解は一番下の部分にある「コの字」金具を緩めることで分解することが出来ます。
一番下のメッキ部分にゴムを巻きつけてパイプレンチで回して緩めています。
「コの字」金具が外れれば、ダンパーシャフトのネジを痛めない程度にラジオペンチ等ではさんで
メッキ部分を回せば分解できます。
ダンパーシャフトのネジ部分が錆びている場合、緩めることが難しいかもしれません。
僕は「コの字」部分を万力に挟んで写真左側をパイプレンチで回して緩めています。
写真をクリックすると注釈入りの大きな写真を見ることが出来ます。(簡単な説明ですが・・・)
内部部品と外装部品を分けた状態で撮影してみました。
大体の構造が理解できると思います。
オレンジ色の紙が入っていますが、これは内部スプリングとメッキのパイプが擦れないための
部品だと思います。
ダンパーシャフト下部に入っているラバーは、ボトムラバーです。
シール部分のアップです。
このショックはひどいオイル漏れはありませんでしたが、微妙に湿っていたので多少の漏れは
あるものと思われます。
シールの交換は出来ません。
近いうちに程度の悪いショックを分解してシールの構造を確認しようと思います。
一番下の「コの字」部分内側のアップです。
最終的に組み上げる際、ネジ部分がこの程度まで飛び出している必要があります。
僕は最後にネジロック剤を塗布しています。
分解することでダンパーのオイル漏れの確認が出来、磨けなかった部分も綺麗になるので
一度試してみるのも良いと思います。

ただし、間違って整備を行うと事故につながる重要な部品です。
注意して行ってください。