RD125丸タンク

1999年8月8日撮影 フロントブレーキキャリパーの分解
これがRD125のフロントブレーキキャリパーです。
こんなに重いものがフロントフォークのしかもボトムケース側に付いていて良いのかなあなんて思っ
てしまいます。(バネ下が・・・)
スライドピン方式の片押しタイプです。
細いパイプはブレーキホースの先端です。(なんだかエアコンの高圧パイプみたい)
メッシュホースにでも交換してみようかなんて考えてます。
キャリパーの裏側です。
銀色の部分にあるプラスネジを外すと固定側のブレーキシューが外れます。
そうすると、可動側のシューはこんなんで良いのか思うほど簡単に外れます。
可動側のシューの側面には下の写真のようなピンが出ていて、キャリパー本体の溝にはまり回転
しないようになっています。
ピストン周辺の部品を分解して並べてみました。
上の右側の二つがパッキンです、なるべく新品にしましょう。
ピストンを抜く方法はマニュアルに低圧のエアーでと書いてありますが、外れる瞬間にオイルが飛
び散ったり、外れたピストンが勢いよく飛んでいったりと、危険がいっぱいなので僕はマスターシリ
ンダーを外す前にオイルで押して外してしまいます。
でもブレーキシューにオイルが付かないように先に外しておかないと再利用できなくなりますよ。
ピストンの周囲に傷が無いか、錆はないかを確認して下さい。
傷があってもサンドペーパー等で磨かずに新品を注文しましょう、錆び程度でしたらコンパウンドで
磨いておきましょう。
スライドピン部分のゴムカバーを押さえているリングを外します。
この際、ゴムに傷を付けないように気を付けてください。
キャリパーの裏側にゴムの丸い蓋があります。
これをピンセットなどで外すと中にサークリップとスライドピンが見えます。
サークリップとは写真下の中央のCの形をしたワッシャー上のものです。
スライドピンを抜く前に、サークリップを外さなくてはなりませんが、ここで特殊工具が必要です。
(うまくいくと先の細いラジオペンチでも外せる)
基本的にはサークリップの再利用はしないでください。
ちなみにゴムの蓋は生産中止品です。
スライドピンを抜くには真ん中の穴が開いていますが、これはM5のネジがきってあります。
写真のように、M5のボルトをねじ込んで引っ張るのが一番簡単です。
普通はあんまりメンテをしていない部分でしょうから結構抜くのが大変だとは思います。
スライドピンを抜くと写真のように分解できます。
フォーク側の金具は、スライドピン2本だけでキャリパーを保持しています。
写真の中央に写っている「し」の形をした板状のもので振れを押さえているのでしょう。
スライドピンはきれいに磨いておきましょう、ここがスムーズにスライドしないとブレーキを引きずった
りしてしまいます。
完全に分解されたキャリパーです。
せっかく分解したのですから、内部のゴミや傷を確認しておきましょう。
一度塗装を剥離して再塗装をするのも良いでしょう、塗装を剥離すると今まで気が付かなかったク
ラックを見つけられるかも知れませんから。

次回は組み立てを行います。