AS-1のリアショックを分解してメンテナンスしました。

AS-1のリアショックは基本的に非分解構造です。
ただ、内部ダンパのオイル漏れの確認や、部品の再塗装、再メッキをするためには分解することが必要になってきます。

最近、リアショックのメンテナンスに関する話題が多く、相談も寄せられるのでAS-1のショックの分解に挑戦してみました。

アイの部分に打ち込んであるピンの抜き取りと、アイを緩めることが出来れば、あとは問題ないでしょう。

個人的な感想ですが、AS-1のショック自体「固い割にはダンパ効果を感じないなあ」と思っていました。
ダンパの動作自体はかなりしっかりしていたので、スプリングを多少レートの低いものに交換すればダンパ効果も期待できると思います。
また、メッキタイプのスプリングを使用すれば、錆びた下部メッキカバーを使用しなくても満足できる仕上がりになるような気もします。

リアショックは重要部品で、非分解構造です。
メンテナンスはご自分の責任において注意して行ってください。

2007年4月撮影 .
もともと処分しようと思っていたくらいの程度でしたが、分解して各部を点検
清掃を行い再度組み立てたので、充分使用に耐える状態に仕上がりました。
分解の手始めとして、ショック上部のアイにあるピンを抜く必要があります。
これが最初の難関で、ちょうど良い直径の硬いシャフトで打ち込んで抜くし
か方法がありません。

可愛そうでしたが、安売りで購入したドライバーセットの中にあった一本を
サンダーで直径を調整して使用しました。

まっすぐに打ち込めれば作業自体それほど難しいものではありません。

分解ついでにアルミ製のアイにブラストを施したので、綺麗になりました。
ピンを抜くとアイを外すことが出来ますが・・・これが第二の難関!

アイとトップカバー上部の穴にはM8のネジ加工がされているので、アイを
固定してカバーを回すか、逆の作業が必要になります。

ただ、これがまた硬いのなんのって!

僕はカバーにゴムを巻きつけ万力に固定し、アイ部分をモンキーで回して
緩めました。
次の難関がカバーの取り外しです。
ネジが斬ってあり、これも硬く閉めこんであるのと、供回りしてしまうので
なかなか緩みませんでした。
悔しいので、今後のことも考えてヤスリで溝を切りました。
これでマイナスドライバーで緩めることが出来ます。

・・・と、書くと簡単なようですが、実際は非常に硬かったので緩めるのが
大変でした。
分解した部品を並べて撮影してみました。
HX90と同様に赤い紙が入っています。

スプリング自体、HX90に比べかなり太いタイプが使われています。
もともと処分しようと思っていた車体から外した割には、ダンパシャフトから
のオイル漏れはまったくなく、ダンパ動作もしっかりしていたので、ラッキー
でした!
組み立て時ですが事前にアイを締めこんで、ピンを差し込む穴がキチン
と見えることを確認しておくほうが良いでしょう。
カバーを含んで組み上げるとかなりしっかり閉めこまないと、ピンが入りま
せん。
また組み上げる前にダンパーシャフトのネジ部とアイとカバーのネジ部を
タップやダイスできれいにしておきましょう。
通常流通しているM8/1.25の工具が使用できます。